金沢ワンマン、そしてUNITワンマンへ

暑いですね。夏。
夏がいつからこんなに過酷になったのか、思い出せないけど昔の夏とはやっぱり違う。

昨日、ある歌い手の街頭演説を聞きながら彼がいいこと言ってた。

おばあちゃんが孫に言う。
「今はドブ川だけど、昔はあそこの川でよく泳いだもんさ」

彼はその逆のことを次の世代に言いたいって言ってた。
なるほどねと思ったんだよね。

今を変えれば、未来は変わる。

話がいきなり違う方向に行ったけど、
金沢に行ってきました。

新しいアルバムをひっさげ、あのジャケットをデザインした美和ちゃんとも会い、
何度行っても心地のいい土地と、
何度食ってもうまいもんと、
何度逢っても気持ちのいい人たちと、
本当に素晴らしい時間を共有した。

湿度で電圧の問題からか、PCがうまく動かなくてね、
内部ではトラブル続出だったんだけど、
最っ高のライブが出来たのは、あそこに居てくれたお客さんの心から温かい雰囲気と、
待っていたよ!っていう声援のおかげ。

2度のアンコールをやり終えてみると、すでに時間は午前0:30。
2時間半やりきりましたw。

早朝6時に集合して、東京からせーごんマジックバスで金沢へ8時間。
マジックバスはその名の通り、魔法のツアーなので僕は全く疲れも無くっていうのはウソだけど、
心は晴れやかに、気持ちよく演奏に集中させてもらえた。
せーごん、あいこちゃん、いつもありがとう。

そして、今回は急なベーシストの脱退により、急遽2ヶ月前に加入した新ベーシスト佐久間くんの初舞台。
かれはそれでも毎日練習してくれて、いきなりのワンマンを無事にやり遂げてくれた。
ほんと、彼が仲間になってくれて僕は本当に心強い。ありがとう。

いつも帯同してくれるPAのAOさんご夫妻は、
僕ら同様、ライブ中はライブをしてくれる。
ミキサーのチャンネル数が足らないといって、急遽バスをやめて自ら別車で駆けつけてくれました。
AOさんが居てくれる安心感に勝るものはありません。
心から感謝です。

映像のmichiくんは今や多忙で全国で引っ張りだこ。昼間は逗子でワークショップを2本やった後、
飛行機で小松空港へ来てくれて、ライブの1時間半前に会場へ着くやいなや、すぐに空間をmichiワールドにしてくれた。
手伝いにきてくれたクルミちゃんと共にね。
そして、michiくんはそのまま香川へと飛んでいきました。完全にスーパーマンですw。

そして、愛するメンバーたちは、
今回も過酷なスケジュールな中、多くのスタジオを共に過ごし、
多くの新曲をここ数ヶ月で完全に新しい音楽に変えてくれた。
伊藤智也の計り知れないギターワークによるafter itやflat pointのソロは特に凄いけど、
実はほぼ全ての曲のコードワークを彼が一手に担っている。些細なニュアンスから根幹までが彼のギターによる効果は絶大すぎて、
もはや「あれ?俺いらない?」と思わせる程だw。

濱田真一郎のドラムは多くの人が知る所だけど、どんなにハイパーなテクニックを用いても、
彼の凄い所はその曲への理解度につきる。
ドラムで物事を表現するのは大変難しい。それを彼はバンドという演奏の中でもしっかりと丁寧に考えている。
そう、彼は常に考える男。
それなのにライブでは最もフィジカルな演奏をする。
そのバランスはno.9 orchestraにとって最も重要とも言えることの一つだ。
音楽は感じることが大切だけど、感じたことをどのように表現するかを考えることも僕らにはとても大切だ。
そして、身体で表現する。
漢の汗をかけるやつだ。

レンコンというピアニストは非常に不器用な男だけど、心の奥底の炎はとても熱く燃え滾ってる。
僕にとってピアノは最も表現の深い、最も大切なパートだ。
だから滅多に褒めることはない。いや、簡単な所で褒められる楽器じゃないんだ。
その反面、ミスは非常に目立つ楽器でもあるから、怒られる。なんとも不条理なパートだw。
そんなことは分かってる。
でも、no.9 orchestraのたった一人のピアニストであることに彼はしっかりと誇りを持っている。
だから、僕が無理なことを言っても(僕は無理なことばかり言う係だ)
彼はこっそり次の練習のときに見違える輝きを見せたりしてくれるからたまらない。
そして、僕やメンバーが「レンコンくん、すげー」って言うと、
「あ、まぁ」的な微細な喜びを発したその顔は、本人も気づいてないようだが満面だ。
俺の中では『こいつ、完全にチョッパーだw』
その不器用さがたまらない。うん、たまらない。

ふぅちゃんという永遠の妹は、オリジナルの世界在住なため、解読は不可能だが、やさしい妹だ。
冷房とキツい言葉にめっぽう弱いため、僕はスタジオで温度と言葉遣いに一番気をつけている。
ちなみにバンド内での担当は濱ちゃんに任せている。
この二人は真逆な正確な上に、濱ちゃんは漢の中の漢ゆえ、完全に持て余しているのが面白い。
だがひとたびライブになれば、ふぅちゃんはエレガントな音と翼を持った鳥のように飛び始める。
ライブの前半で彼女を飛ばすことを僕は最も重要だと考えている。
なにしろ一曲目のふぅちゃんの目は完全に崖の上のひな鳥だ。
「こ…ここから飛ぶんですか?ぷるぷる」的な目で俺を見るので、
僕は音楽の練習よりも毎日の練習を欠かさないとっておきのアルカイック・スマイルを披露する。
彼女が飛べば、no.9 orchestraは自由な空を手に入れる。

CIMG5571

そんな愉快なメンバーたちと旅するツアーはやはりワンピースのような冒険。
人生においてもかけがえのない時間になっている。

Puddle/Socialのつっちーとかずきくん、ジャケットデザインを手がけてくれた美和ちゃん、
ずっと一人で運転し続けてくれたせーごん、横でずーーーっと(うるさい)話をしてくれたタロちゃん、
それに寿司が目当てだったきがするFGチームとゆうじ、
メンバーをいつも影で支えてくれているかずみちくんや、各彼女w、
みんなのおかげでとても楽しい旅になりました。

ありがとう。

次のライブはついに東京。代官山UNITでのワンマンだ。

今はこれに全てを捧げます。
Facebook等で、20年来の学生時代の友人から仕事のクライアントまでが声をかけてくださって、
嬉しいのと同時に責任やプレッシャーも今はあるけど、
どんなに大きな壁も乗り越えられないものはない。

その方法は思考と努力しかないのも知ってるので、しっかりと日々を過ごします。

いいじゃないプレッシャー。
いいじゃない期待。

どんとこーーーーい。
至高を目指し、精進します。

金沢の写真を掲載しておきます。
Photo by Shohei Morimoto
https://secure.flickr.com/photos/98685298@N08/sets/72157634562702774/

金沢ワンマン、そしてUNITワンマンへ」への2件のフィードバック

  1. 清水さん、お返事遅くなっちゃってごめんなさいー。
    UNITでのワンマン、本当に幸せでした。

    あんなに多くの方に支えられて、僕らは幸せだなと思いました。
    演奏もその想いをのせて、どんどん上がって行きましたね。

    ありがとう。
    またぜひ遊びにきてくださいね。僕も今度また伺いますー。

  2. unit、本当に楽しかったですっ!
    joeさんがたくさんありがとうと言っていましたが、ステキな音楽を全力で届けて下さってこちらこそありがとうございます。
    いやはや、今夜は興奮して眠れなそうです。
    ステージの上でjoeさんが微笑んでいる姿、グッときますね。

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