ライブ映像 [ Hello ] 公開

高まるぅ〜(≧▽≦)人(≧▽≦)ノ

個人的にはライブ映像を公開するのはあまり好きじゃないんですけど、
多くの人が体感した気になってしまうからね。
でも、この映像はひとつ前の記事にも書いた通り、特別な時間を含んでいるんです。

まぁ、見てやってください。

no.9 orchestra with haruka nakamura

昨年のUNITワンマンのライブ映像を一曲公開しました。
この日のharukaは魔法を使った。

実は当日まで彼が何をやるのか知らなかったし、聞かなかった。
だからお客さんと一緒に、僕もサプライズの中に居た。

どんどんと高まり、
鳥肌が立ち続けるあのステージは忘れられない。

また一緒にステージに立つ日を楽しみにしてる。

2013.8.11 no.9 orchestra LIVE@UNIT ( Daikanyama, TOKYO, JAPAN )

Track title : Alive Remix
Written by no.9
Remix by haruka nakamura
Movie by Takashi Shirayama

performed by no.9 orchestra with haruka nakamura

no.9 orchestra

Guitar : Tomoya Ito
Drums : Shinichiro Hamada
Piano : Takahiro Sato
Bass : Keita Sakuma
Violin : Fumiko Kawabata
Visual : michi
PA : AO & Yasuko
no.9 is Takayuki Joe

LOOP POOL Remix [ SAKURA -pink snow ver. – ]

7月20日 渋谷WWWでのライブに先駆けて、
5月にリリースされたLOOP POOL [ √root ]より
no.9 Remix [ SAKURA -pink snow ver. – ]をフル曲で公開しました。

この日はこのアルバムのリリース記念ライブ。
彼らのツアーファイナルという大切な日に、no.9 orchestraをご指名いただいたのは光栄なこと。

僕にはいくつか対バンしたいバンドがある。
NabowaやJizueも「いつかやろう」と思っていたけど、未だかなっていない。

LOOP POOLも以前の記事に書いたけど、こんなに早く実現するとは思ってなかった。
とても楽しみ。

音楽はもちろん、メンバーみんないい奴だしね。
それに今やUbdobeの岡くんのレーベルということもある。

僕らのリリースも直前にあるということで特別なライブになりそうだ。

リリパっていうのはバンドにとっては思いのほか特別な日なのです。
公開したこの曲も、もちろんno.9 orchestraバージョンで披露する予定なので、
予習して来ていただけると幸いですm(_ _)m

ぜひ、お聞きください!

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http://looppool.jp/shibuyawww/

天国を聴くラジオ

本日、no.9こと僕が出演したラジオ番組が放送されますー。

天国を聴くラジオ
日本全国のFM曲にて本日の20時から放送。

http://www.heavens-radio.com/2013/07/28/1720.html

ラジオ局一覧
http://www.heavens-radio.com/broadcast

コメンテーターは尊敬するサウンドデザイナー井出 祐昭さんと、Music Birdの荒ヶ田さん。
井出さんとお話出来るという嬉しさを書きましたw。
とっても気さくで無邪気な方。
僕が尊敬する先輩方は必ず、「無邪気」です。
わがままとは違い、好奇心と向上心に溢れた、技術と経験と信念のある子供心ですね。

常に僕が仕事において、
プロフェッショナルな意識を常に心がけるきっかけとなった本があります。

見えないデザイン ~サウンド・スペース・コンポーザーの仕事~

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井出 祐昭 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4636829441/

僕が心から尊敬するサウンドデザイナー/作曲家の井出 祐昭さんの本で、JR東日本が初めて電車の発車ベルをメロディに変えた方です。

ここでは書ききれませんが、
それはそれは壮大なプロジェクトのはずです。
危険を知らせる警笛を、やわらかいメロディに変え、尚かつ危険を回避しなければならないのですから。

その時の混乱、革命、そして勇気と信念。

世界中の教会の鐘の音を採取し、その波形を研究し、それを基に音を創り、実験を繰り返し、
見事にそのサウンドは革命をもたらしたのです。

他にも現在の表参道ヒルズの音響設計や、
愛・地球博の瀬戸 愛知県館の音響プロデュースでは植物のための音楽を開発されている方です。

その経歴はさることながら、
どのようにそれを現実的な音にしていくのか。
すべてに実験と試行錯誤、それに何よりも好奇心と信念をもって実現していくという本物のサウンドデザイナーなのです。

その井出さんからお声をかけていただき、
氏の受け持つラジオ番組「天国を聴くラジオ」に呼ばれたのですっっっっヾ(*´∀`*)ノ
(サインもらっちゃった〜♪)

当日はドキドキしながら内心かなり緊張をしていったのですが、
井出さんはとても気さくで無邪気な方でした。

そして、会うなり「いつも聞いてます」と言ってくださったんです(涙)
涙なくしては語れません。

番組の内容はもちろんラジオを聞いてくださいねー。

まぁ、ぶっちゃけあまりの嬉しさと興奮で何を言ったのか覚えてないけど、
音楽の話、サウンドデザインの話、アルバムの話などしているはずですw。

ぜひぜひお聞きください。

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2013.7.24 井出さん、私、荒ヶ田さんと共に。

金沢ワンマン、そしてUNITワンマンへ

暑いですね。夏。
夏がいつからこんなに過酷になったのか、思い出せないけど昔の夏とはやっぱり違う。

昨日、ある歌い手の街頭演説を聞きながら彼がいいこと言ってた。

おばあちゃんが孫に言う。
「今はドブ川だけど、昔はあそこの川でよく泳いだもんさ」

彼はその逆のことを次の世代に言いたいって言ってた。
なるほどねと思ったんだよね。

今を変えれば、未来は変わる。

話がいきなり違う方向に行ったけど、
金沢に行ってきました。

新しいアルバムをひっさげ、あのジャケットをデザインした美和ちゃんとも会い、
何度行っても心地のいい土地と、
何度食ってもうまいもんと、
何度逢っても気持ちのいい人たちと、
本当に素晴らしい時間を共有した。

湿度で電圧の問題からか、PCがうまく動かなくてね、
内部ではトラブル続出だったんだけど、
最っ高のライブが出来たのは、あそこに居てくれたお客さんの心から温かい雰囲気と、
待っていたよ!っていう声援のおかげ。

2度のアンコールをやり終えてみると、すでに時間は午前0:30。
2時間半やりきりましたw。

早朝6時に集合して、東京からせーごんマジックバスで金沢へ8時間。
マジックバスはその名の通り、魔法のツアーなので僕は全く疲れも無くっていうのはウソだけど、
心は晴れやかに、気持ちよく演奏に集中させてもらえた。
せーごん、あいこちゃん、いつもありがとう。

そして、今回は急なベーシストの脱退により、急遽2ヶ月前に加入した新ベーシスト佐久間くんの初舞台。
かれはそれでも毎日練習してくれて、いきなりのワンマンを無事にやり遂げてくれた。
ほんと、彼が仲間になってくれて僕は本当に心強い。ありがとう。

いつも帯同してくれるPAのAOさんご夫妻は、
僕ら同様、ライブ中はライブをしてくれる。
ミキサーのチャンネル数が足らないといって、急遽バスをやめて自ら別車で駆けつけてくれました。
AOさんが居てくれる安心感に勝るものはありません。
心から感謝です。

映像のmichiくんは今や多忙で全国で引っ張りだこ。昼間は逗子でワークショップを2本やった後、
飛行機で小松空港へ来てくれて、ライブの1時間半前に会場へ着くやいなや、すぐに空間をmichiワールドにしてくれた。
手伝いにきてくれたクルミちゃんと共にね。
そして、michiくんはそのまま香川へと飛んでいきました。完全にスーパーマンですw。

そして、愛するメンバーたちは、
今回も過酷なスケジュールな中、多くのスタジオを共に過ごし、
多くの新曲をここ数ヶ月で完全に新しい音楽に変えてくれた。
伊藤智也の計り知れないギターワークによるafter itやflat pointのソロは特に凄いけど、
実はほぼ全ての曲のコードワークを彼が一手に担っている。些細なニュアンスから根幹までが彼のギターによる効果は絶大すぎて、
もはや「あれ?俺いらない?」と思わせる程だw。

濱田真一郎のドラムは多くの人が知る所だけど、どんなにハイパーなテクニックを用いても、
彼の凄い所はその曲への理解度につきる。
ドラムで物事を表現するのは大変難しい。それを彼はバンドという演奏の中でもしっかりと丁寧に考えている。
そう、彼は常に考える男。
それなのにライブでは最もフィジカルな演奏をする。
そのバランスはno.9 orchestraにとって最も重要とも言えることの一つだ。
音楽は感じることが大切だけど、感じたことをどのように表現するかを考えることも僕らにはとても大切だ。
そして、身体で表現する。
漢の汗をかけるやつだ。

レンコンというピアニストは非常に不器用な男だけど、心の奥底の炎はとても熱く燃え滾ってる。
僕にとってピアノは最も表現の深い、最も大切なパートだ。
だから滅多に褒めることはない。いや、簡単な所で褒められる楽器じゃないんだ。
その反面、ミスは非常に目立つ楽器でもあるから、怒られる。なんとも不条理なパートだw。
そんなことは分かってる。
でも、no.9 orchestraのたった一人のピアニストであることに彼はしっかりと誇りを持っている。
だから、僕が無理なことを言っても(僕は無理なことばかり言う係だ)
彼はこっそり次の練習のときに見違える輝きを見せたりしてくれるからたまらない。
そして、僕やメンバーが「レンコンくん、すげー」って言うと、
「あ、まぁ」的な微細な喜びを発したその顔は、本人も気づいてないようだが満面だ。
俺の中では『こいつ、完全にチョッパーだw』
その不器用さがたまらない。うん、たまらない。

ふぅちゃんという永遠の妹は、オリジナルの世界在住なため、解読は不可能だが、やさしい妹だ。
冷房とキツい言葉にめっぽう弱いため、僕はスタジオで温度と言葉遣いに一番気をつけている。
ちなみにバンド内での担当は濱ちゃんに任せている。
この二人は真逆な正確な上に、濱ちゃんは漢の中の漢ゆえ、完全に持て余しているのが面白い。
だがひとたびライブになれば、ふぅちゃんはエレガントな音と翼を持った鳥のように飛び始める。
ライブの前半で彼女を飛ばすことを僕は最も重要だと考えている。
なにしろ一曲目のふぅちゃんの目は完全に崖の上のひな鳥だ。
「こ…ここから飛ぶんですか?ぷるぷる」的な目で俺を見るので、
僕は音楽の練習よりも毎日の練習を欠かさないとっておきのアルカイック・スマイルを披露する。
彼女が飛べば、no.9 orchestraは自由な空を手に入れる。

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そんな愉快なメンバーたちと旅するツアーはやはりワンピースのような冒険。
人生においてもかけがえのない時間になっている。

Puddle/Socialのつっちーとかずきくん、ジャケットデザインを手がけてくれた美和ちゃん、
ずっと一人で運転し続けてくれたせーごん、横でずーーーっと(うるさい)話をしてくれたタロちゃん、
それに寿司が目当てだったきがするFGチームとゆうじ、
メンバーをいつも影で支えてくれているかずみちくんや、各彼女w、
みんなのおかげでとても楽しい旅になりました。

ありがとう。

次のライブはついに東京。代官山UNITでのワンマンだ。

今はこれに全てを捧げます。
Facebook等で、20年来の学生時代の友人から仕事のクライアントまでが声をかけてくださって、
嬉しいのと同時に責任やプレッシャーも今はあるけど、
どんなに大きな壁も乗り越えられないものはない。

その方法は思考と努力しかないのも知ってるので、しっかりと日々を過ごします。

いいじゃないプレッシャー。
いいじゃない期待。

どんとこーーーーい。
至高を目指し、精進します。

金沢の写真を掲載しておきます。
Photo by Shohei Morimoto
https://secure.flickr.com/photos/98685298@N08/sets/72157634562702774/

no.9 NEW album [ The History of the Day ]

すぅ〜っと大きく息を吸って、そして、吐く。
呼吸を整えないと、
キーボードを叩くこの手さえも震えます。

お知らせ出来るこの日をどれほど待ちこがれていたことかっ。

早いもので、no.9として7作目となる作品が、3年半という歳月をかけようやく完成しました。

 

タイトルは [ The History of the Day ]

2013年7月4日にリリース致します!

The History of the Day

この作品は多くを語るよりも、
音楽を聴いてもらえれば、きっと「なるほど」と思ってもらえると思っています。

心を込めたというよりむしろ、
魂をそこに置いてきました。
何度も何度も、自問自答しました。飽きる程。

それでも今の僕にはこれ以上の作品は創れないという自信が持てたので、
リリースすることにしました。

 

そして、支えてくれたりご協力いただいた本当に多くの関係者のみんなに心から感謝致します。

うぉーーーーーーーーーーーーー。

泣いていいかーーーーーー?

 

ジャケットにも描かれているこの絵は、金沢のデザイナー安岡美和さんが手がけてくれたもの。
この制作に対する想い、
三年半の出来事、
そして未来のこと。
そんなことを淡々と話すだけの依頼で、この絵が帰ってきた時はそれはそれは感動しました。

大変だったと思います。
きっと、とても真剣に音楽に向き合ってくれたのでしょう。

その絵を基に、友人でもある映像作家の千葉 祐吾くんにトレーラーを依頼したら、二つ返事で快諾してくれた上に、
まるでジャケットの世界に飛び込んだかのような映像にしてくれて、これもものすごく感動したなぁ。

マスタリングは最も信頼しているnanofingersことSo Akashiに依頼。
元々一番僕の音楽を聴いて、理解してくれているうえに、丁寧に丁寧にマスタリングを重ねてくれて、
さすが過ぎる芳醇な音にしてくれた。
いつも、ほんとありがとう。。

まだまだ一杯居るんだけど、
そんな風にこの作品は多くの関係者に温められて、ここに至っています。

本当に本当に、ありがとう。

もちろん、レーベルや、そして今回一緒に作曲をしてもらった多くのフューチャリングアーティストのみんな、
現在MVの制作をしてくれている方や、すでに新曲を練習しているno.9 orchestraのみんな。

そんなみんなの話は改めて紹介させていただきます。

今はまず、この作品を一人でも多くの方に届けるために、
リリースの日、7月4日を心から楽しみに待っていたいと思います。

どうか、どうか皆様、何卒、宜しくお願い致します!

Steve Reich 2012 [ DRUMMING ]

すっかり忘れていました。
僕がどれだけライヒに影響を受けたか…。

今回も友人のwatoのチケットが余ったということで行けることになったライヒのコンサート。

まさか、こんなにも素晴らしく、こんなにも深いとは。

ということで、行ってきました。Steve Reich コンサート 2012 [ DRUMMING ]

ライヒの音楽にはいくつかの系譜があるが、
今回はまさにライヒらしいミニマルな打楽器(打撃系のマリンバやグロッケンシュピールも含む)による構築系アンサンブル。

まぁ、そう難しく言うと一瞬気が引けるけど、
そんなことはありません。

理論上はとても複雑でも、彼の音楽はとても分かりやすく、
実際に聞いているとその経過の美しさに進化を感じます。

さらに、しっかりと音楽的な展開から、明確に盛り上がり、いわゆる美しい調和を見せてくれるのです。

だからきっとライヒはテクノやDJなどデジタル世代の音楽好きにも愛されるのでしょう。
当日の会場には若い子を含め、知り合いも多く、注目度の高さが伺えました。

彼の音楽の特徴として重要なのは『繰り返すこと』
ただし、繰り返すたびに「ほんの少しの変化」を加えます。

ある一つの主題(テーマやメロディ)を第一奏者が繰り返し、
同じものを一拍以上ずらして演奏をする。輪唱やカノンと言われる手法だが、
これが第三奏者、第四奏者と重なり合うことで複雑なメロディやリズムが形成されて行く。

さらにそれはとても数学的で、建築物のように徐々に構築されて行き、
聞いている側は、その構築を明確に垣間みることが出来、さらにその経過も美しい。

最終演目であり、今回のメインである『ドラミング』はそれが約1時間続く。
混沌に行きかけては秩序を覚え、秩序は変化により進化する、そしてそれらを繰り返すが、
同じことは二度とおこらない。

中でも感動したのはマリンバの音色だ。

今回の会場となったタケミツ・メモリアル・コンサートホールは形状の美しさは言うまでもなく、
この響きが素晴らしかった。

まぁ、僕は言う程『音の質』に耳が良い訳ではないけどねw

重なり合うマリンバの音色はぶつかり合い、倍音を増長させて行く。
その倍音は弾いてもいないメロディーを会場中に鳴り響かせる。
さらにそのメロディーを美しい声がなぞるんだけど、
その瞬間の美しさと言ったら、比べるものが無いほどだ。

なんとこの [ DRUMMING ]の初演は1971年。
40年以上も前にこの演奏がされているのだからさらに驚く。
会場はニューヨーク近代美術館。

美術館に所蔵したくなる程美しい。
これぞ、音楽が芸術であるという当たり前のことを思い出させてくれる。

僕は聞く音楽も好きだ。
だけど、本当は考える音楽が好きなんだ。
いや、音楽について考えることが好きなのか。

まぁ、どっちでもいいけど、
心からの刺激を与えてくれたSteve Reichという音楽家を僕はこれからも尊敬する。

僕とゆうじの後ろに本物のSteve Reichは鎮座し、
どのお客さんのスタンディングオベーションよりも前に、彼は席を立ち、演奏者に惜しみない拍手を送っていたのが、
印象的だったな。

なにしろ、演奏者たちは僕なんかよりも彼を尊敬し、
聞いているよりも数倍難しい演奏を、過去の演奏と比較されながらやらねばならない。

しかし、きっと過去最高の演奏をしたのだろう。

これだけの感動を与えたのだから。

誘ってくれたwato、本当にありがとう。

やはり音楽は素晴らしく、何事にも代え難い。

Paniyolo / Christmas Album

スタジオを創ってからというもの、仕事や作曲以外ではあまりPCの前に居ないのでBlogというものを書かなくなってしまってる。
完全に言い訳w。

でも書くたびに思い出す。

書くという行為は自分を整理するためにとても大切な行為なんだな。
珈琲を淹れるのと、Blogを書くということは同じ様な気分だ。

最近(今更?)samallyにハマっていますw。
http://sumally.com/

松浦弥太郎さんの文章がとにかく好きで、何度読んでも心に気持ちがいい『日々の100
その続編『続・日々の100』を毎晩読んでいる頃、毎日何か良いものと出会うことが楽しみだった。

そんな気分でsamallyを見ています。

『いいもの』

心を豊かにしてくれるもの。
当たり前の日々にほんの少し特別な時間を提供してくれるもの。

まさにそんなアルバムがSCHOLEからリリースされました。

Paniyolo / Christmas Album

http://schole.shop-pro.jp/?pid=49652953

どうですか!?
外が寒くても心は温かくなっちゃうでしょ!

理想では外には雪が降っていて、
薪ストーブの上にやかんをのせて湯気を立ち上らせながら、膝にはあたたかな毛布を置いて、
これを聞きながらウトウトできたなら…さ…最高。

そんな『いいもの』なんです。

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SCHOLE 冬のリリースはこれまでに『I’m home(2009)』、『ひとてま(2012)』の2作品をリリースしているギター弾き、Paniyoloのクリスマスカバーアルバム。
冬の大定番の今作、Paniyoloの温もり溢れるギターの音色がシンプルで心地よいギターアンサンブルとなって、大切な空間にそっと灯りをともします。
過去のSCHOLE作品で数多くのギター演奏を担当してきたPaniyoloですが、リミキサーとして参加したFlica、ghost and tapeの作品では他楽曲へ自らの色を溶け込ませるセンスの良さと、そのアレンジ力が好評を博し、日本の童謡楽曲など、これまで様々なカバー楽曲を披露してきました。
前作『ひとてま』で確立したPaniyoloの定番スタイルとも言うべき、素朴でささやかにつま弾かれるギター演奏で「レット・イット・スノウ」、「サンタが町にやってくる」、「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」などの親しみやすい楽曲を、ゆっくりと静かに奏でていきます。
アートワークは絵描きと音楽家の2つの顔を持ち、自身もSCHOLEより作品をリリースしている武澤 佳徳(Yoshinori Takezawa)が担当。
メロディの美しさそのままに、シンプルに洗練されたアレンジが、落ち着いた雰囲気を演出。
そっと優しく、わくわくを届けてくれる、Paniyoloのクリスマスアルバム。

Penguin Cafe LIVE

明日はライブだというのに練習を終えた今、どうしても書きたい衝動に駆られている。

本当に良い音楽を聴いた。
2012年10月6日。

Penguin cafe LIVE @ 六本木ヒルズ アリーナ

心地よい秋の気候とビルの狭間という東京感まるだしのその空間は、
僕にとってこれ以上この音楽を聴くのにふさわしい場所は無いと思えるほど異様な程マッチしていた。

Penguin cafeの前にSalyu×Salyuのライブがあったのだけど、
それはここでは省かせてもらいます。

何しろ僕にとってのPenguin cafeは当然Penguin cafe orchestraの時代より特別な音楽なのである。

Penguin cafe orchestraは1976年ブライアン・イーノのレーベルからリリースしている。
もちろん、そんなことはあとになって知るのだが、
僕が彼らの音楽に出会ったのは [ TALK RADIO ]という正直内容など全く覚えてもいない映画を見終わったあとのエンディングに、
彼らの音楽「Telephone And Rubber Band」という電話の音をサンプリングしてリズムループした曲が流れて来たときだった。

たしか当時の僕はサンプリングは知っていたけど、
その良さをよく分かっていない頃だった。
だから電話の音が最高にかっこいい音楽に聞こえたあの時の衝撃は忘れられない。

この曲に出会い、僕は本格的にサンプリングを始めた。
僕の音楽は始まった。

慌ててPenguin cafe orchestraを買い漁ったのは言うまでもないが、
それがまた驚いたことに、僕の知っている前出の曲とCDに入っているPenguin cafe orchestraの曲はまた全然違うものだった。

室内楽とも民族音楽とも前衛音楽とも言える、
素朴なのに深く綿密なネオクラシックのような世界がそこには在った。

Penguin cafe orchestraの音楽は僕に常に新しい世界を見せてくれる。
音楽の楽しさも、綿密な知性も、豊かな表現も、そして、調和を教えてくれる。

2002年、僕らが開催していた野外イベント『蟲の響』で僕はテーマ曲のごとく、彼らの曲 [ Perpetuum mobile ]を流した。
今では最も思い出のある曲となっている。
僕が野外でDJをするのも、きっとこの曲に出会ったからなんだろう。

1997年、Penguin cafe orchestraのリーダー格であるサイモン・ジェフスが亡くなり、
その音楽はついえたと思ったのだが、
息子であるアーサー・ジェフスがPenguin cafeとして再結成し、本日の来日となったのだ。

2011年にPenguin cafeとしての初アルバムをリリース。
正直、期待をしていなかったのだけど(すみません!)、
これがこれがなんとも父の音楽を踏襲しつつも、新しい感性と混じり合ってとても素晴らしい作品なのです。

恐ろしく長い前書きを書いたところで、ひとしきりの衝動が収まってしまったのだけどw、
今回の公演では今書いた僕との歴史の全ての曲を彼らは再演してくれたのです!

Perpetuum mobileも、
衝撃の電話音からTelephone And Rubber Bandまでも!!!
しかも9人程の大編成で。大編成と言っても、ギターやウクレレのような小さなギターや、バイオリン、ビオラ、ダブルベース、パーカッション、ドラム、そしてピアノ。オルガンやギターに持ち直したり、笛を吹いたりと曲によって構成は変わっていたけど、
原曲の音色をそのままに、生で演奏するからとても心地よい。

何しろ、本人たちがとっ〜〜〜〜っても楽しそうだ。
見ているこっちまで楽しくなる。

父の曲を息子が演る。
息子は父よりも若い感性で何ともざっくりと演奏するんだけど、
僕はそれがとても新鮮で気持ちよかった。

秋の夕暮れと共に、
その調和のとれた音楽は僕の心を打ち抜いた。

ありがとう。

今日の音楽は糧として、
僕は明日自分の演奏に込めてみよう。

本当に明日が楽しみだ。

http://www.penguincafe.com/

mergrim Remix album ” Intersect Landscape…” (2CD)

昨年1月にliquidnote x moph recordsよりリリースされたmergrimの1stアルバム”Invisible Landscape…”
この作品は多くのアーティストの支持を受けて、Remixアルバムが制作されました。

嬉しいことに僕も参加させていただき、
11月14日についにリリースされます。

オリジナル作品はリリース前から感動していたので、
Remixのお話をもらったときは実はかなり嬉しかったのです。

僕が選んだ曲は [ Soft’n Poetry ]
深淵な曲でコード進行も美しく、音を加えたりアレンジしたりサンプリングしたりとやりがいのある曲でした。

他の参加者も今のエレクトロではとても素晴らしいラインナップ。
Ametsub(nothings66)
agraph(ki/oon)
cokiyu(flau)
DJ SODEYAMA(ARPA)
geskia(flau,術の穴,dynamophon,homenomal)
Go-qualia(Bunkai-Kei /Virgin Babylon)
lycoriscoris(moph)
m-koda(liquidnote)
miaou(thomason, preco, teto)
moshimoss(Dynamophone,Neguse Group)
no.9(liquidnote)

気合いはもちろん、心を込めて織り成しましたので、ぜひ聞いてください。

詳しくはmoph recordのサイトにてご覧ください。
http://www.mophrec.net/wordpress/?p=4189

あと、今週のライブ、来週のDJと目白押しなのでno.9 official siteもご覧くださいませ。
http://www.nano-graph.com/no9/